次の一手。

神戸市で用途地域変更の可能性がある。

 

用途地域変更とは、人々の行動変容を期するものであり、

また同時に大幅に規制を緩和するという意味で

人々の生活にとって重要な制度変更である。

 

ですが、文句をひとつだけ。

正直言って遅きに逸したと思う。

提案するのも手を付けるのもおそすぎた。

といっても以上全てを責める気にはならない。

 

しかし用途地域変更は住民の合意や内容の理解が不可欠なのと、新しくなにか物事をしたいという人に対しての適切な説明が行われなければならない。

 

本当はこうしたいあーしたいと市民から積極的に働きかけがあってしかるべきだが、

そういった層は大阪や東京に行って商売をしている可能性がある。

彼彼女がこちらに戻ってきやすいような条件設定が不可欠だ。

 

しかしその中で用途地域変更の見直しが出てきたのは素直に評価するべきだ。

 

神戸は特別だといくら念押しをしても人は寄せ付けれない。

 

私はこう言っては不謹慎かもしれないが、

都市が震災という壊滅的なダメージを一回引き受けてそれを再生するという遠大なストーリーはどの都市にも達成しづらいものであると考える。

消防条例は見事なものだと思うし、それによってデザインというのは制限を受容するものであれど、建築家やデザイナーは制約の中で才能を発揮するものだと思う。

 

用途地域変更の中身をみていきたい。

*住宅地の建ぺい率変更

容積率80%
建ぺい率40% →
容積率100 % 建ぺい率50% 1mの外壁後退

*1低専 →2低専

小さなお店や
カフェなどが可能に
(150㎡まで

今まではお店をやるなら住宅併設でなければいけなかった。

 

* 幹線道路周辺で建てられる生活利便施設や業務施設の幅を広げる
1中高→ 

2中高 1住居/2住居 準住居 (→に行けばいくほど建てれる裁量が広くなる)

 

*1中高

→2中高

オフィスや中規模の店舗の立地が可能に
(それぞれ1,500㎡まで)

*オフィスの容積率200%→ 容積率300 %

 

もちろん今後の意見募集や議論過程で変更するところは多くなるだろうし、全ての地域が変更になるわけではないことを留意されたい。

 

 

住宅地域においては一種のカンフル剤にはなるだろうと思う。

例えばエスコヤマのようなカリスマが現れれば話は違うのだけれど、

神戸にそのような人物を許容寛容出来る態度があるのかどうかがポイントではある。

とはいえそんなネームがビッグなものを皆が求めているわけではないようにも見受けられる。

 

ちっちゃな、小さく味わいが深くて実は東京レベル(笑)みたいなものを欲しているのだ。

それはコンビニやスーパーにいくだけでは手に入れれないような地元だけにしかないエッセンスみたいな。

 

ただ私はそういうものこそが大事だと思う。

なんでもかんでも規模を大きくすれば人が来るという経営者が殿様のような態度は

一切ウケない。

 

需要は確実に細分化を辿っている。人の好みはそれぞれ違う。

規模を追い求めてはいけない。

小さくあり続けるべきだ。

 

しかしこれらの話とは違う線で雇用の問題がある。

これは用途地域を変えたからと言って早々解決できない。

神戸空港の国際化も企業を集める誘因策ではある。

 

私は今後神戸に必要なのは

 

>優秀な金融解説者

>優秀な理系研究者

>メディアの細分化

 

だと思う。

 

この国は今後産業が勃興するとは臨みにくい。もちろん変化には対応できる供給体制は整ってはいる。

しかしリードする分野で神戸が再び盛り上がれるかというとかなり難しい。

 

それには一定程度人材の「分野」において

スクラップアンドビルドは必要になってくると思う。

 

金融では、膨大な家計金融資産を生かさなければいけない。

金融仲介者は投資商品を売るだけであって、投資をするプロが売っているわけではない。であるからは詳細な説明が必要。そのためには知識や経験を積まなければならない、予想屋は必要になってくる。

神戸にアセマネはもっと増えても良いと思う。(どこでも出来る仕事だからだ)

 

 

理系においては例えば医療も情報がかなりネットで手に入れるようになり予防医療としての

概念の範疇に入るように感じる。人々が勝手に判断しているとも受け取れるが、

風邪程度においていちいち医者に行くというのもすごい国だ。

 

私はかねがね疑問に思うのは、

普通勉強というのは

逆算をしてから勉強をするものだと思うのだ。

 

医者になりたいから勉強するというのも立派な動機だが、

〇〇を研究開発したいから〇〇をするために違う分野をも勉強して〇〇大学に入らないといけないその後就職というのはかなり無駄を感じる。

 

無駄はいいと世間では言っているが、本当にその研究をしたい人間からすれば

余計であり教育は利権かと感じざるを得ない。

最短ルートは必要である。

 

まぁしかしムダも生きる上では最低限必要かもしれないのでスルーしたい。

 

 

あれこれ述べた。

しかし正直言って、生産地を大事にしない国家は私は破綻すると思う。

国家からすれば神戸は生産地としては大変重要な街だと認識していると思う。

 

だから東京と比べるというのは筋違いなのだ、本来は。

人口減少が問題視されているが

工場では省力化が進んでいるので、工場の仕事がなくなり

違うところに人材を投入できると考える事もできる。

 

用途地域の見直しの話に戻れば、

もう一度工場地としての魅力を高めたいかと人々に問えば

どういう返事が返ってくるだろうか

用途地域の見直しというのはそういうことなのだろうとも思う。

 

日本はモノを輸入して加工して輸出をすることで栄えた。

カネを貯めて投資する。カネを活かすのが今後の産業でもあると思う。

 

本当はこの家計金融資産は若い世代に投じるべきだと思う。

 

神戸はもとより、日本はモノがあふれている(供給過多)。

モノで心が満たせる時代ではない。

そして心はカネでは買えない、人間が人間の行動によって心は獲得できるのだろう。

 

私が提案したいのは、

今まで医療が一番偉かった分野であったが新分野を作るべきだと思うのだ。

 

今後は山に関わる人間に投資してはいかがと思うのだ。

日本の国土の6割は森林であり山地である。

過疎化も進んでいる。

 

そこで過疎化が進む地域にヒトを派遣して(地域おこし協力隊はその一環と考えてもらってよい)

高給を用意し、住んでもらうのである。一定、山の仕事に従事してもらう。

子供が生まれ、その子供が都会に出てくる。

 

それで良いのではないかと思うのだ。

医者は、結局地方を捨ててしまう。

 

その元になる人を増やすべきだと思うのだ。

それはおそらく自民党も感じているからこそ地域おこし協力隊に熱心なのではないかと思う。

 

用途地域変更は正直そこからでも遅くはない。

 

せっかく自民党が与党を握っているのにも関わらず予算を振り分けられないのも少し残念に感じる。

コロナ禍であればコロナラブも増えていいと思うのだが、あまり増えていないようだ。

もう少し時期調整もあるかもしれない。

 

今日はここまで。